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血液・一般検査

血球計算盤 取扱説明書

血球計算盤は赤血球・白血球・髄液中の細胞をはじめ、精子・酵母・細菌類などさまざまな細胞や、マイクロビーズ等の微小な物質の数を簡単・正確に計数できる、メンテナンス不用の安価で経済的なセルカウンタ一です。
弊社の計算盤は、(財)日本血液協会(JHS)合格基準をクリアーした高精度の医療機器です。目盛ラインは当社独自のダイヤモンドカッティング製法により高倍率でもシャープで大変見やすい仕様となっています。さらに位相差顕微鏡にも併用できます。(注:エオジノフィルカウンター、ナジェットチャンバーは位相差顕微鏡にはしようできません。)

使用方法

  1. 1.計算室とカバーグラス密着面を、消毒用工タノ一ルを適童含ませたガ一ゼ等できれいにふきます。
  2. 2.同様に処理したカバ一グラスを計算盤にセッ卜し、二ュ一卜ンリング (虹色のシマ模様) を確認します。

    (反射光をとらえるとよく見えます)
  3. 3.上から止め金具をかぶせ、四隅を指で下に押込み固定します。 (注:ナジェットチャンバー、暗視野カウンターには止め金具は付いていません。)

    (金具のマド中央に計算室を合わせます)
  4. 4.サンプル液を静かに注入します。

[別紙資料と併せてごらんください]

カバーグラス

弊社計算盤は日本血液協会(JHS)合格基準を上回る厳しい社内規格に合格した髙糊度の製品です。その精度は、光学レベルの平面度に加工されたキズのない弊社カバーグラスを使用する事ではじめて保証されます。特に丸形カバーグラスはソリの出にくい最適肉厚0.7mmで、平面糖度が髙く正確な算定にf憧適です。

計算盤の種類と特徴

計算盤の選定にあたっては、絶対数の多い細胞等の算定には計算室容量の小さいタイプを、少ない場合には容量の大きい計算盤を使用します。

  • No.1~No.4の計弊盤にはJIS品(社内検定品)とJHS品(日本血液協会検定証付)があり、それぞれに漂準夕イプとブライトラインタイプがあります。
  • No.5~No.8の計算盤は漂準タイプのJIS品のみです。
  • 標準夕イプはガラス盤に目盛が彫刻さ札消毒薬 (ビューラックス等)処理を必要とする用途に最適です。
  • ブライ卜ラインは計算室表面に金属が真空蒸着してあり、顕微鏡下で半透明暗視野の中に目盛ラインが明るく見えます。目の疲労を防ぎ算定能率が向上します。

正確な算定を行うため、弊社力バ一グラスをご使用下さい。

●計算盤用カバーグラスの種類
コードNo. 寸法・仕様 販売単位 適用計算盤
KA205 22×22mm、厚さ0.4mm 1ケース(10枚入) トーマ
KA209 22×24mm、厚さ0.4mm 1ケース(10枚入) トーマ、ビルケルチュルク、
改良ノイバウエル、フォックスローゼンタール
KA213 24×24mm、厚さ0.4mm 1ケース(10枚入)
KA219 Φ23mm、厚さ0.7mm 1ケース(10枚入)
KA221 25×35mm、厚さ0.9mm 1ケース(10枚入) エオジノフィルカウンター
KA222 22×24mm、厚さ0.2mm 1ケース(10枚入) バクテリアカウンター、暗視野カウンター
KA182 27×29mm、厚さ0.4mm 1ケース(10枚入) ナジェットチャンバー
No. 種類 容量・計算室数 特長
1 トーマ 0.1μL×1室 赤血球、酵母、精子、胞子等の算定
2 ビルケルチュルク 0.9μL×2室 赤・白血球、酵母、精子、培養細胞、蛋白質等幅広い細胞数の算定に対応した基本的なタイプ。
3 改良ノイバウエル 0.9μL×2室 ビルケルチュルクと同様、幅広い細胞算定数に対応。目盛線がシンプルで使いやすい。
4 フックスローゼンタール 3.2μL×1室 白血球、脊髄・骨髄液中の細胞など絶対数の少ない細胞の算定制度を高めるため、ビルケルチュルクの約4倍の容量。
5 エオジノフィルカウンター(タタイ) 2.5μL×4室 希釈倍率10倍の時、カウント数がそのまま原液1μL中の細胞数を表す。好酸球・好塩基球、髄液中の細胞、マイクロビーズ等絶対数の少ない細胞等の算定。
6 バクテリアカウンター 0.18μL×2室 計算室深さ20μm。細菌類、プランクトンなど微小細胞等の算定。
7 ナジェットチャンバー 50μL×2室 合計容量100μL。白血球除去血液製剤中の残存白血球数の算定など、高測定感度を要求される細胞等の算定。
8 暗視野カウンター 0.01μL×2室 暗視野顕微鏡測定に対応した厚さ1.3mmの計算盤。微小細胞等の算定精度を高める深さ10μmの計算室。